適性検査の日
適性検査の結果次第でオルソケラトロジーによる治療を開始するかどうかが決まります。なお、適性検査は治療を開始するかどうかを判断をするものなので、「治療の効果」を完璧に判断できるわけではありません。
適性検査はまず問診表から始まりました。
問診表に書いてるのは簡単な質問で「何歳ごろから視力が悪くなったのか」、「ドライアイであるか」等、3分ほどで全て書けるものでした。全ての項目を書いて受付に提出すると、次は視力検査です。
裸眼で測ると左右ともに0,1以下。毎度のことなのですが、メガネをはずすと「0,1」の文字すら見えないのは非常に悲しいです。しかし、それだけに「あと何時間かしたら同じ検査表がどう見えるんだろう…?」と、オルソケラトロジーへの期待感も大きくなりました。
視力検査の次は自分に最適なテストレンズを選ぶために角膜の形状を測る検査をします。オルソケラトロジーに限らずコンタクトレンズは眼に直接フィットさせるものなので、レンズの形は非常に重要です。
私は治療が可能となる規定値よりも左目が若干平らな形状だったのですが、医師の方から「これぐらいの範囲であればおそらく大丈夫です」と言われたので一安心しました。この検査もあまり時間はかかりませんでした。
中には視力や角膜の形状によりオルソケラトロジーの使用に適していないという方もいますが、「視力がかなり悪くても角膜に柔軟性があるために使用可能」という場合もあります。
視力や角膜の形状を測り自分に合うテストレンズが決まったら、いよいよオルソケラトロジーを体験できます。
テストレンズの装着
テストレンズとは患者がオルソケラトロジーの使用に適しているかどうかの目安として使われるもので、非常に重要なものです。
角膜の柔軟性によってはオルソケラトロジーの効果があまり出ない場合もあるので、このテストレンズを装着することによって視力矯正の効果がでるのかどうかを試します。
私はコンタクトレンズ未経験であったので、このテストレンズをつけるのにも悪戦苦闘し、かなりの時間がかかってしまいました。眼に何かを入れるということにどうしても抵抗感があったのです。
奮闘している私に医師の方がレンズの付け方や瞳からズレたレンズを中心部分に戻す方法を丁寧に教えてくださり、時間はかかりましたがようやくレンズを装着できました。
医師の方の細やかな心配りに感謝しつつ周りを見ると、驚いたことにすぐに遠くの景色まではっきりと見えるようになっていたのです。
「これがオルソケラトロジーの効果!?」と思いましたが、実はオルソケラトロジーのレンズにも通常のコンタクトレンズと同様に度がはいっているので、装着後すぐに見えるようになるのです(余談ですがこれを利用して通常のレンズと同じように昼間の間に装着して使用することも可能です)。
最初の数分はコンタクトレンズが眼の中でゴロゴロするのが気になりましたが、慣れていくうちにその異物感がだんだんと消えていきました。
その後、医師の方に「このまま1時間くらい眼を閉じていてください。その間眠っても大丈夫ですよ。」と言われたのでそのまま眼を閉じて待つことにしました。角膜が矯正されるまでのしばしの安息の時です。
眼を閉じると異物感も全然感じなかったので、リラックスして1時間を過ごすことができました。その時は「本当に1時間だけでも効果があるのかな?」という期待と不安が半々でした。
1時間後。
医師の方の指示でレンズをはずしてみました。
レンズをはずして広がる世界
1時間くらい経ってからレンズをはずすように言われました。
レンズをはずして周囲を見わたしてみると1時間程でも確かに効果があり、先ほどよりも遠くのものまで見えるようになっていたのです。
ずっとメガネに頼りっきりで、裸眼ではほとんど物が見えない状態だったのでこれには本当に感動しました。ただ、この時点では蛍光灯の光などの光源を見ると若干にじんで見えることが気になりました。この状態は角膜にしっかりとクセがついていない装用初期によく起こる現象で、治療を始めたほとんどの人が体験することだと思います。
テストレンズ装用後は効果測定のための視力検査です。
普段であれば裸眼では視力検査をしたくなかったのですが(検査表の「0,1」すらよく見えないのにヘコんでいたので)、このときは視力検査を早く試してみたくてわくわくしました。
医師の方に案内され、先ほど裸眼で測ったのと同じ検査表の前へ。
先ほどは一番上の「0,1」の文字すら見えなかったのですが、オルソケラトロジーのおかげで今度ははっきりと検査表の文字がわかりました。
視力検査の結果は両眼ともに「0.6」。もちろん裸眼での数字です。
正直なところ最初は頭で理論が理解できても「本当に効果があるのかな?」と疑う部分がありましたが、短時間の着用でも本当に効果があらわれたのです。
感動の余韻にひたる間もなく、医師の方から「効果が確認されたようなので、このままテストレンズを使ってみますか?」との意思確認が。もちろん試すことし、レンズとハードコンタクト用ケース、点眼液と洗浄液をお借りしてその日はそのまま帰宅しました。
(帰宅する途中にも眼科に来る時にみた景色が裸眼でもよく見えるのが印象的でした)
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