子供の近視矯正法として
子供の近視矯正方法としてオルソケラトロジーは非常に有効と考えられています。
※ここでいう「子供」とは18歳以下の患者を指します
まず1つ目の理由として、子供の場合は体の水分が多いために角膜が柔らかく、コンタクトレンズによる形づけがしやすいことが挙げられます。この角膜の柔軟性ゆえに、大人の患者よりもレンズをはずした後に長い間良好な視力を得られるケースが多くなっています。
2つ目として、子供の場合は近視の進行過程にある場合が多く、オルソケラトロジーは「近視の程度が軽いほど効果があらわれやすい」ということも有効な理由の一つとして挙げられます。
オルソケラトロジーによる近視矯正にも限界があり、強度の近視の人が完全に視力を取り戻すのは難しくなっています。
この「強度の近視」の人は近視の進行が最終段階になってしまった25歳以上の人に多く、その段階に達する前にいる子供の場合はオルソケラトロジーで視力を取り戻せる可能性が高くなります。そういった意味でも子供の近視矯正法としてオルソケラトロジーを薦める医師が多くなっています。
3つ目の理由として、「オルソケラトロジーには近視の進行を抑制する効果がある」というデータが多数報告されていることが挙げられます。
一般に近視の進行は25歳ぐらいまでと言われており(※異説もあり、まだ結論は出ていません)、子供の場合はまさに近視の進行過程にあるので、「近視の進行を抑制する効果」は大きな意味を持っていると言えるでしょう。
特に仮性近視といわれる近視の極初期の段階で使用した場合、半年ほどで完全に近視が治ってしまったケースも報告されています。そうなればもはや継続的な治療の必要はありません。もちろんメガネや通常のコンタクトレンズも必要ありません。
※ただし、「近視進行抑制」の例は多数報告されているものの、個人差が大きく、全ての患者に対して効果があるわけではありません。その点はしっかりと認識しておきましょう。
これらの理由から、専門家の間では「オルソケラトロジーは早期に開始することが重要」と言われているのです。
もし自分のお子様が近視になり始めたのならば、医師とよくご相談の上で治療の開始を検討してみてはいかがでしょうか。
子供がオルソケラトロジーを使うことのデメリット
上記のように子供がオルソケラトロジーを使うメリットは非常に大きいと言われています。しかしながら、問題点もあります。
まずは管理の問題です。
オルソケラトロジーもコンタクトレンズであるので、当然適切なレンズのケアや装用方法があります。日々の適切な管理は患者が行う最も重要な約束事と言ってもよいでしょう。
洗浄液につけずに着用したり、医師の指導を守らない長時間の装用を続けたりしてしまうと合併症を引き起こしてしまう可能性があります。
小学生くらいの子供がオルソケラトロジーを使う場合はこの点に十分注意して、保護者の方がきちんと監督する必要があると言えるでしょう。
次に、オルソケラトロジーが本格的に民間の医療機関で扱われ始めたのはこの20年ほどであるので、長期的な予後について疑問を呈する医師もいるということが挙げられます。
角膜が成長段階にある子供にレンズで形付けをしてどのような影響があるのかのデータが不十分ということで、あえてオルソケラトロジーを18歳未満の子供に処方しない医師も極少数ではありますがいらっしゃるようです。
上で挙げたメリットの点からオルソケラトロジーを子供の近視矯正方法として薦める医師が圧倒的に多いですが、こういった否定的な意見を持つ医師もいるということは留意した方がよいかもしれません。
ただし、国内でのオルソケラトロジーの第一人者である三井先生によれば「子供にも悪影響は無い」と断言されております。
※外部リンク・10月12日付け読売新聞について~裏付けのない報道に問題あり
http://www.ortho-k.co.jp/news/post_1.html
もし不安がある場合は、最終的にオルソケラトロジーを使用するかどうかは担当医と十分に話し合った上で検討するとよいでしょう。
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