テストレンズの1週間
初日
眼科から2時間ほどかかって家に到着するころにはオルソケラトロジーの効果も徐々に薄れてゆきました。角膜にクセの無い状態で1時間だけレンズを着用してもやはり効果は長く続きません。
オルソケラトロジー生活1日目は寝る前にレンズをつけるのに悪戦苦闘してしまいました。
適性検査の時と違ってレンズのつけ方を指導してくれる人がそばにいないために大変でしたが、これからオルソケラトロジーを始めるのには一人で管理をしなければいけないので、そのことに関しては慣れるしかありません。コンタクトレンズ未経験者の人にとっては裸眼生活への第一歩目です。
装着後、まばたきする度にレンズが上下に動くゴロゴロするような異物感をまた感じました。検査の時は時間が経つにつれてだんだんと慣れてゆきましたが、改めてレンズをつけてみるとその異物感を感じます。
ただ、眼を閉じてしまうとレンズをつけている感覚はほとんど無くなったので、その日はすぐに眠ることができました。基本的に異物感は眼を開けたり閉じたりする時だけで、眼を閉じたままの状態ではほとんど気にはなりません。
通常のハードコンタクトレンズはつけたまま生活をしなければならないので、まばたきをする度に異物感を感じます。もし普通のコンタクトレンズをお持ちの方はレンズを着けたまま目をじっと閉じてみてください。異物感はほとんど感じないのではないでしょうか?
翌朝起きてみると眼が少し乾いているような感覚がありました。この感覚は特に眼に異常があるわけではなく、何ヶ月続けても起こります。この眼が乾いている状態でレンズをはずすと角膜に一時的にゆがみが生じ、視力矯正の効果がうまくあらわれない時があります。
ゆえにレンズをはずすときには点眼液で眼を十分にうるおしてからはずしましょう。眼科医さんの中には朝起きて点眼液をつけた後、1時間ほど経ってからレンズをはずすように指導する方もいるようです。これはレンズをはずす際の角膜の一時的なゆがみをなるべく起こさないようにするテクニックの一つです。
なお、「眼がうるおった」という基準として点眼液をさしてからまばたきをして、レンズが眼の中で上下に少し動くようになればOKと言えるでしょう。
レンズをはずすと少し光がぼやける感じがしましたが、確かに周りの景色がはっきりと見えました。
ただ右目と左目で若干効果が違うようで、右目の方が遠くまで見えました。治療開始初期は右目と左目で矯正の進み方が違うときもあるようです。
初日は角膜にクセがついていないために、夕方ごろになると徐々に視力が落ちてゆくと思います。ゆえにオルソケラトロジー開始初期のころは夕方ごろになるとメガネを併用する必要があります。ただし、多くの方はそれまでに使用していたメガネが合わなくなっているでしょう。
これは過矯正と呼ばれる状態で、治療をする上で避けては通れないと思います。運転を頻繁にする方などは一時的に度の弱いメガネをつくるなどの方法を医師に相談してみましょう。
最初のころはこうした不便さもでてくるかもしれませんが、オルソケラトロジーの効果が安定してくるのには少し時間がかかります。このあたりは何とか乗り切りましょう!
2日~3日目
2日目の朝にレンズをはずしてみると、視界全体に霧のようなモヤがかかって見えました。
これはおそらくレンズをはずすときに眼のうるおいが十分でなかったため、レンズをはずしたときに角膜に一時的なゆがみが生じたからだと思います。
オルソケラトロジーは角膜の形状を綿密に計算した上で変えるものなので、角膜にゆがみが生じてしまうとうまく視力が矯正できません。
幸いこの状態は一時的なものなので、午後になる頃には霧のようなモヤもなくなり、遠くまで見える良好な状態になりました。
しかし、一時的なものとはいえ、視界に霧がかかる状態は好ましくありません。なぜなら近くのものでも霧がかかるために、パソコンや本のような細かい文字を見るときには不便だからです。
「近くのものが見えない」というのは、人によってはかなりストレスを感じてしまうでしょう。
このようなことをなるべく起こさないように、レンズをはずす際には十分に眼をうるおすように気をつけましょう。
●3日目
3日目の朝にレンズをはずすと、遠くも近くもはっきりと見える今までで最高の状態でした。オルソケラトロジーは最初の段階ではどうしても視力が不安定になる日があるのですが、この日はうまくいったようです。
自転車をこぎながら「裸眼で見る」町並みは、「メガネを通してみた時」とは気持ち的に全然違いました。きっとメガネを着けているわずらわしい感覚から開放されたためでしょう。
また、3日間連続して使用すると効果は落ちてゆくものの、夜まで視力矯正の効果が持続するようになってゆきました。
この日は終日メガネいらずです。
4日目から7日目
装用開始から4日目~7日目までになるとほとんどメガネを使用せずに生活できました。レンズのケアや取り外しにも慣れてきました。
オルソケラトロジーは治療開始1週間くらいは視力回復の効果が十分にあらわれなかったり、夜になるにつれて視力が落ちてきてしまうこともあるのですが、私の場合はかなり治療に適していたのかテストレンズ使用中のこの時期でも良好な視力が得られるようになりました。
ただし、視力が安定しない日もありました。その原因は、おそらく前日寝る前に眼を酷使したためだと思われます。
私は寝ようと思っても眠れないときには本を読んだり、インターネットを見たりしてしまうことがあります。レンズをつけたままこのように眼を酷使するとまばたきの回数が少なくなり、必然的に眼が乾燥した状態となってしまいます。
私の経験上ですが、この状態のまま寝てしまうと翌日の矯正の効果がうまくあらわれません。
ですので、なるべく就寝直前にレンズをするようにするか、どうしても寝れない場合でも点眼液を定期的にさすなどの対処法をとって眼が乾いた状態のまま寝ることは避けましょう。
また、上記のようにこの時期はメガネをほとんど使用せずに生活ができましたが、右目と左目で見え方が違う日がほとんどでした。
自宅には視力検査表が無いのではっきりとは言えませんが、右目が「0,9」で左目が「0.7」というように左右の視力が若干違います。全般的に右目の方がよく見えて、左目の方が不安定という感じでした。
私の場合は左目の方が視力が悪く、なおかつ軽度の乱視なのでその影響もあるかもしれません。
私に限らず左右で矯正の進み方が違うということはよくあることなので、特に治療に異常があるわけではありませんが、「日」ごとだけではなく、「左右」による視力の不安定さがあることも覚えておきましょう。
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