適した人と適さない人
人によってはオルソケラトロジーによる治療が適していらっしゃらない方もいます。
具体的には、
「強度の近視、乱視の方」
「中程度以上の遠視の方」
「高度のドライアイの方」
「角膜、水晶体、網膜に病気のある方」
「医師の指導を守った適切な使用ができない方」
「円錐角膜などの医師が不適切と判断した場合」
等になります。
ただし、使用できるかどうかの境界線が難しい場合もあります。
例えば、強度の近視の方でも角膜に十分な柔軟性がある場合はオルソケラトロジーで良好な視力を得られるケースがあります。ゆえに、一概に「視力○○以下は不可」と言い切ることはできません。
また、ドライアイの場合でも症状が軽度ならば医師の判断の下で使用可能なときがあります。これは十分に医師と相談した上で治療するかどうかを判断してください。
その他、角膜に異常のある方などは使用に適していません。自覚症状が無くても異常がある場合がありますので、決して自己判断をせずに医師の指示を守ってください。
コンタクトレンズ使用中の方へ
オルソケラトロジーによる治療を始める際、ハードコンタクトレンズを使用しているかどうか、また、使用してどのくらいの期間が経っているのかは重要になります。ある程度以上の期間ハードコンタクトレンズを使用していた場合、オルソケラトロジーによる治療の効果があらわれにくいからです。
なぜならば、長期的にハードコンタクトレンズを使用している人の角膜はすでにある種の「クセ」がついているからです。オルソケラトロジーによる「クセ」とは違う意図しない「クセ」です。
このような患者の角膜をオルソケラトロジーに変化させてゆくのは、コンタクトレンズ未経験の患者よりも多少長い時間がかかります。
ゆえに、適性検査の際にはコンタクトレンズ経験者かどうかは必ず医師から聞かれます。
コンタクトレンズの扱いに慣れているという点ではスムーズに治療に入れるかもしれませんが、角膜に形付けがなされしまっているという点においては若干効果があらわれにくくなるという点は了解しておきましょう。
寝るときの注意点
普段からうつ伏せで寝る人にはちょっとした問題があります。
オルソケラトロジーはレンズによって角膜の形状を変えるものですが、視力矯正の効果はレンズが瞳の中心にある場合に最大限に発揮されるように設計されています。言い換えれば、瞳の中心からズレてしまった場合は視力がうまく矯正されません。
この「レンズがズレる」といった状況はうつぶせに寝た時に起こる場合が多いのです。
うつぶせに寝たときはまぶたが枕に当たるなどして圧力がかかってしまい、レンズが瞳の中心から少しズレてしまうことがあります。よって治療の安定期に入っていても視力がうまく矯正できない時があります。
うつ伏せの方が寝やすいという方は医師に相談してみた方が良いかもしれません。
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