オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーとは「特殊なデザインのコンタクトレンズを用いて角膜の形を変え、近視や乱視を一時的に軽減、あるいは消滅させてしまう一連の治療の過程」を指します。
語源はギリシア語の「ortho(矯正)」、「kerato(角膜)」、「logy(学問)」という言葉を組み合わせたもので、直訳すると「ortho- keratology(角膜矯正学)」という意味になります。これはそのままずばり「角膜を矯正して視力を向上させる」というオルソケラトロジーの特徴をあらわしています。
レンズは高酸素透過性のものを使用し、特に寝ている間にコンタクトレンズを着用することを薦める医師が多く、民間の医療施設で本格的に治療が開始された1980年代後半からすでに米国だけでも120万人の患者がオルソケラトロジーを使用しています。
治療は各患者ごとにレンズをオーダーメイドする個別医療で、定期健診による診察を受けながら患者の求める裸眼視力まで改善することを目標とし、最終的には多くの人が左右一枚ずつのレンズを継続的に使用するだけで良好な裸眼視力を得ることができています。
当サイトでは患者側の視点から見た『オルソケラトロジー』を、なるべくわかりやすく伝えることができるように解説してゆきます。
仕組みは?
近視の人は眼から入った光が網膜の手前の点に集まってしまうため、ピントが上手く合わずにぼやけて見えてしまいます。これは「屈折異常」と呼ばれています。
逆に言えば眼から入った光が網膜にぴったりと合うように屈折率を変えることができれば近視は無くなるということになるので、オルソケラトロジーはこの屈折異常を治すことを目標として治療が行われます。
具体的には、レンズを特殊なデザインにすることです。
オルソケラトロジーはレンズの中央部を扁平にしています。このレンズをつけると角膜の表面が圧力で周辺部に引っ張られてゆくため、角膜の中心部も扁平になり、光の屈折率が変わるため視力が回復するのです。レンズを作成するメーカーによってデザインは多少変わってきますが、この仕組み自体は共通しています。
角膜は柔軟性があり新陳代謝が活発な組織なので形状が変わりやすく、レンズを長い時間装用していると「クセ」がつくので、レンズをはずしてからでもその形状が維持されるため、このような治療が可能となるのです。
手術は必要なし!
オルソケラトロジーは手術する必要なく近視矯正ができます。
角膜を切開することはなく、レンズの装用を中止すれば角膜の形状も完全に元に戻るので、リスクは通常のハードコンタクトレンズと同程度と言われています。「失敗して元に戻せなくなった」ということはありません。
ただし、オルソケラトロジーもやはりコンタクトレンズですので、医師の指示する装用方法を守らなかった場合や、定期健診をしっかりと受けなかった場合に角膜に異常が起きてしまったケースはあります。
広く安全な視力矯正方法として認識されているオルソケラトロジーですが、適切な使用方法と定期健診はしっかりと守ってください。
近視を治す新たな選択肢として
近視を治す手段として、オルソケラトロジーは新たな可能性を秘めています。
一昔前は、近視矯正の手段としてはメガネかコンタクトレンズくらいしか方法はありませんでした。そこに新たにオルソケラトロジーとレーシックという方法が加わったのです。
「どの近視矯正法が一番優れているのかな?」という疑問の声も聞こえてきますが、正直に言って「一番優れた方法」というのは存在しません。もしあるのならば、100人中100人の人がその方法で近視矯正をしているはずだからです。
現在のところ、大まかに上記の4つの「メガネ、コンタクトレンズ、オルソケラトロジー、レーシック」という近視矯正方法があります。
これらは全て一長一短です。便利なところもあれば、それに反する不便さもあります。
私にとって一番合っている視力矯正方法はオルソケラトロジーですが、通常のコンタクトレンズの方があっているという方もいるでしょう。またはメガネが一番良いという方もいるかもしれません。
色々な視力矯正方法を比較して、是非とも自分にあったものを探し出してください。もしそれがオルソケラトロジーであり、そのきっかけが当サイトをご覧いただいたことであれば幸いです。
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